イベント内容
8月17日(木)にかごしま水族館にて、「海と日本PROJECT 鹿児島のサメを調べる~サメ解剖教室~」を実施しました。かごしま水族館のホームページやsns、館内掲示、鹿児島県内の中学校、高校へ案内チラシの配布をした他、報道機関へリリースを行い、定員を超えるたくさんの応募の中から抽選で選ばれた16名にご参加頂きました。
当日は、サメ先生として知られる仲谷一宏北海道大学名誉教授にオンラインでご出演いただきながら、かごしま水族館の飼育員の指導のもと実施しました。イベント中、仲谷教授から生物を調べる意義や楽しさや難しさについて体験談を交えてお話しいただき、サメに関する最新の研究成果についてもわかりやすく解説していただきました。
解剖は、計測器具や記録用紙、解剖道具等を配布し、①撮影・スケッチ、②測定、③査定、④解剖の項目で進行しました。
①撮影・スケッチ
最初に一人につき1匹のサメを渡し、魚体のクリーニングをしました。その後、撮影班とスケッチ斑に分かれ、外部形態を記録しました。
②測定作業
測定作業では、サメの測定図を基に全長、尾叉長、各部位を順に細かく測定しました。
③種の査定
種の査定では、分類学の基礎についてレクチャーを受け、魚類検索表を用いて種の査定を行いました。
④解剖
解剖では、ハサミで腹部を切開して各臓器の位置等を確認しました。
参加者からは、「シュモクザメも解剖してみたい!」、「今回の教室を受ける前よりも海の生き物に興味がもてました」、「内臓など解剖でよく見ることができて良かった」などの感想を頂きました。慣れない作業やサメ特有の匂いに戸惑いながらも普段なかなかできない体験に、参加者たちは大変満足した様子でした。
(佐々木章)