コンテスト

海の宝アカデミックコンテスト2023

結果発表

「海の宝アカデミックコンテスト2023 全国⼤会 -海と⽇本PROJECT-」の頂上コンテストが、11⽉4⽇(⼟)に北海道大学函館キャンパスで開催されました。コンテストでは、第一次の書類審査を通過した10作品のプレゼンテーションが⾏われました。会場内と全国からオンライン参加の審査員による厳正な審査の結果、以下のとおり大賞、優秀賞、奨励賞、および、特別賞の受賞作品が決定しました(優秀賞、奨励賞は受付順に掲載)。

頂上コンテスト(全国大会)受賞作品一覧

マリン・カルチャー部門 (5作品)
作品タイトル 学校・個人名 作品について 作品
海の宝大賞
特別賞:北海道大学水産学部賞
海なし県の未利用魚活用 山本一慧・小宮山泰盛・岡村琉生・矢萩貴也・近藤龍之介・赤羽凌泰(作新学院高等学校 魚類・水生生物探究チーム)
海なし県の未利用魚活用 山本一慧・小宮山泰盛・岡村琉生・矢萩貴也・近藤龍之介・赤羽凌泰(作新学院高等学校 魚類・水生生物探究チーム)

海なし県でもホンモノの海の魅力を体験したい!そう思い僕らは漁港へ。そこで目にしたのは捨てられた魚たち。
それが僕たちと未利用魚の出会いでした。この未利用魚を使って海なし県の魚カルチャーを盛り上げたい!そして未利用魚と呼ばれるこの魚たちを多くの人に知ってもらいたい。その思いを原動力に試行錯誤しながら未利用魚で宇都宮のソウルフード、餃子を作りました。地元を盛り上げたい県民愛と多くの人に未利用魚のことを知ってほしいという魚愛にあふれる作品です。

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おとひめ賞(優秀賞)
特別賞:マリンイノベーション特別賞
うみぼうずのおもてなし 村田吏(北海道函館中部高等学校)
うみぼうずのおもてなし 村田吏(北海道函館中部高等学校)
僕は海がとても好きです。綺麗な波の音や落ちている貝殻、ウミネコの鳴き声、時間によって表情が変わっていく様子など…そこにいるだけで心が落ち着き、どこかに少し希望が芽生える感覚が大好きです。これは自分だけでなく「海行かない?」と誘って一緒に行った友達もいつもより解放的になっているので、やはり海には人を元気にさせる“見えないエネルギー”があるのだと思います。そんなエネルギーを海の宝であり魅力の1つとして妖怪・うみぼうずを拝借して可視化した作品です。
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おとひめ賞(優秀賞)
特別賞:千葉市科学館賞
人心あれば魚心~手と鰭でつなぐ絆~ 大西寅ノ介 ・後藤一樹・中西煌星(愛媛県立長浜高等学校)
人心あれば魚心~手と鰭でつなぐ絆~ 大西寅ノ介 ・後藤一樹・中西煌星(愛媛県立長浜高等学校)
僕たちの発表テーマは「人心あれば魚心 ~手と鰭でつなぐ絆~」です。このテーマには僕たちが皆さんに伝えたい海の宝、これまでの感動、魚たちとのこれからの希望を詰め込んでいます。そんなテーマである「人心あれば魚心」とはどんな意味でしょうか?
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うらしま賞(奨励賞)
特別賞:道南伝統食品協同組合賞
海人を追いかけて 糸数月香 ・屋比久優妃・知念美音(沖縄県立那覇工業高等学校)
海人を追いかけて 糸数月香 ・屋比久優妃・知念美音(沖縄県立那覇工業高等学校)
沖縄のベテラン漁師、勝さんとの出会いを通して、海のかけがえのなさに気がついた。
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うらしま賞(奨励賞)
特別賞:日本財団賞
京のはあもにい!~京都発世界!レトルト食品(鱧の西京味噌煮)の可能性を追求せよ~ 江部花音・上山幸菜(京都先端科学大学附属中学校・はあもにいず)
京のはあもにい!~京都発世界!レトルト食品(鱧の西京味噌煮)の可能性を追求せよ~ 江部花音・上山幸菜(京都先端科学大学附属中学校・はあもにいず)
京都の夏の風物詩として古くから愛されてきた魚、鱧。私達はあもにいずは、この海の宝である鱧の魅力をもっと発信したいと考えた。地元の老舗の味噌、醤油を使用し、鱧の西京味噌煮「京のはあもにい」を作製した。(株)京都クッキング・ラボの協力を得てレトルト加工を行い、現在もさらなる美味しさを求め試作を重ねている。また細菌検査を行い安全性も確認中である。世界に広がれ、うちらの京のはあもにい!
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マリン・サイエンス部門 (5作品)
作品タイトル 学校・個人名 作品について 作品
海の宝大賞
特別賞:医食同源賞
アマモ醤油~ジャマモと呼ばれた海草の可能性~ 平岩恋季(岡山学芸館高等学校)
アマモ醤油~ジャマモと呼ばれた海草の可能性~ 平岩恋季(岡山学芸館高等学校)
私の高校が取り組むアマモ場再生活動を通して、アマモの認知度の低さを解決したいと考えた。人々の関心を惹くために、小麦の代わりにアマモを使って醤油を開発する。醸造方法や分析は(株)キミセ醤油にご指導いただいている。アマモ醤油に適した種子の調合比率を探るために4パターンを醸造し、発酵一ヶ月後の風味や旨味値、塩味分を計測した。どれも順調に発酵が進んでいるが、生産性や塩味分等の課題があるため、研究を継続し解決策を探していきたい。
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りゅうぐうのつかい賞(優秀賞)
特別賞:北海道大学水産学部賞
魚類の性転換が引き起こす生体内外の変化と 採血を用いた性識別の確立 相木春人・石黒翠碧(浅野中学・高等学校)
魚類の性転換が引き起こす生体内外の変化と 採血を用いた性識別の確立 相木春人・石黒翠碧(浅野中学・高等学校)
近年、地球温暖化や水質汚染などの影響によって海に生息している魚類の数は減少傾向にあるため、魚類を人工的に繁殖させることは必要である。しかし、魚類の中には雌雄が途中で変化するものも多く、見た目では雌雄を判別できない種も多く存在する。本研究では、採血で雌雄を判別する指標を確立し、ベラ科の近縁種を用いた性転換に与える影響や体内外の変化を明らかにすることで、生物を殺さず、効率的な繁殖を促す環境を作ることを目指した。
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りゅうぐうのつかい賞(優秀賞)
特別賞:函館市の魚「イカ」賞
神秘の火!? 不知火現象~不知火の実態と発生原理~ 徳丸亮汰・新宅草太・本田琢磨・小林瑞・米田直人・村上聖真・西川幸輝・吉田大暉(熊本県立宇土高等学校 科学部地学班)
神秘の火!? 不知火現象~不知火の実態と発生原理~ 徳丸亮汰・新宅草太・本田琢磨・小林瑞・米田直人・村上聖真・西川幸輝・吉田大暉(熊本県立宇土高等学校 科学部地学班)
私たちは地元である不知火海で見られるとされる不知火現象について研究を進めています。 過去には永尾神社から大島方面にかけて見られていたとされていました。しかし現在不知火は環境変化のせいか全く見られておらず、あまり認知されていません。さらに現在は観測を行う人さえも減少傾向にあります。そこで私たちは、不知火の発生原理・条件、観測や再現などに取り組み、多くの人に不知火海の宝である不知火現象とそれを取り巻く環境問題について関心を持ってもらいたいと考えています。
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ちょうちんあんこう賞(奨励賞)
特別賞:海文堂出版・北水ブックス賞
古平町丸山岬のアマモ場の再生に向けてⅡ 太田渉琉・佐藤翼・小原玖実・佐々木姫夏詩・本間愛結美・諏訪悠介(北海道小樽水産高等学校 栽培漁業科海洋班)
古平町丸山岬のアマモ場の再生に向けてⅡ 太田渉琉・佐藤翼・小原玖実・佐々木姫夏詩・本間愛結美・諏訪悠介(北海道小樽水産高等学校 栽培漁業科海洋班)
古平町の漁獲量を調べてみると地先の魚が種類によって減少していました。実際に古平町の海に潜った際に海藻類が少ないことに気付き、藻場について調べてみると減少傾向にあるあることがわかりました。それらを踏まえ、私たちは藻場の減少が原因ではないかと仮説を立てました。そこで調べていくうちに藻場が生物に色々な影響を与えていることに気付き、藻場を増やしていく活動をしていきました。
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ちょうちんあんこう賞(奨励賞)
特別賞:日本海洋科学振興財団オーシャン・アート賞
波浪観測値を音程変換して創造した海洋音楽に含まれる 1/f ゆらぎ現象の検証
-自らのヴァイオリン二重奏で奏でる海洋音楽の癒し効果-
横内敬文・野中太陽(学校法人成田山教育財団 成田高等学校)
波浪観測値を音程変換して創造した海洋音楽に含まれる 1/f ゆらぎ現象の検証
-自らのヴァイオリン二重奏で奏でる海洋音楽の癒し効果-
横内敬文・野中太陽(学校法人成田山教育財団 成田高等学校)
本研究は、「海の存在」そのものが「人の心の癒し(=社会的資源)」であることを自らの演奏により実証したものである。波浪観測値(波高・波向)を音程変換する独自理論を設計し、ここから導き出される音程を用いてヴァイオリン二重奏曲を創造した。更に作成した楽譜を自ら演奏し、その音源をフーリエ解析することで、作成した海洋音楽にモーツァルトレベルの「1/fゆらぎ(癒し効果)」が存在することを提示することができた。
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各賞一覧

マリン・カルチャー部門 (23作品)
作品タイトル 学校・個人名
北海道・東北ブロック優秀賞 さんごしょうに みなさんごしょうたい 都筑暖和(北海道札幌南高等学校)
関東・中部ブロック優秀賞 海鳥が地球を救う!? 手島兄弟
近畿・中国ブロック優秀賞 鳴り砂から考える海洋問題 岡山学芸館高等学校
北海道・東北ブロック奨励賞 海のインスタレーション 北海道七飯養護学校高等部1年
北海道・東北ブロック奨励賞 「海のコラージュ」ができるまで 北海道七飯養護学校中学部1年
北海道・東北ブロック奨励賞 海の音 佐々木彪人(東北学院高等学校)
北海道・東北ブロック奨励賞 海へゆく~虹の海へ 北海道函館養護学校高等部Aグループ
北海道・東北ブロック奨励賞 続・海へゆく~海をつくる 北海道函館養護学校高等部Aグループ
北海道・東北ブロック奨励賞 ホッシのプラップラッ 北海道函館養護学校高等部Bグループ
北海道・東北ブロック奨励賞 モクズガニの食用利用について 佐藤悠太(札幌開成中等教育学校)
北海道・東北ブロック奨励賞 健康に配慮したわかめピザ 宮城県仙台第三高等学校
関東・中部ブロック奨励賞 アオサでMagic Cooking 福井県立若狭高等学校
関東・中部ブロック奨励賞 フィシュ太郎とゴミの遊び場 佐野日本大学中等教育学校
関東・中部ブロック奨励賞 海のたすけ愛 茨城県立並木中等教育学校
関東・中部ブロック奨励賞 ~福島第一原子力発電所~ALPS処理水について 稲葉一仁(神奈川県逗子開成高等学校)
関東・中部ブロック奨励賞 夜のイルミネーション:ウミホタル 市川高等学校
関東・中部ブロック奨励賞 手賀沼流域のイシガイ目二枚貝〜川でも見つかる二枚貝!?〜 東邦大学付属東邦高等学校
近畿・中国ブロック奨励賞 クライシーストーリー(CRY SEA STORY) 大阪府立生野高等学校
近畿・中国ブロック奨励賞 音におっとおどろき!! 近畿大学附属豊岡高等学校
近畿・中国ブロック奨励賞 エコロケーションの秘密 赤田琉衣(岡山学芸館高等学校)
四国・九州・沖縄ブロック奨励賞 海と死後の世界のつながりについて 沖縄尚学高等学校
四国・九州・沖縄ブロック奨励賞 廃棄物で何ができるか 大島高等学校
四国・九州・沖縄ブロック奨励賞 Honey&Coral Project 沖縄県立開邦高等学校
マリン・サイエンス部門 (21作品)
作品タイトル 学校・個人名
北海道・東北ブロック優秀賞 宮城のわかめ養殖を助ける~わかめの定量的観察とクローンわかめ有用化~ 宮城県仙台第三高等学校
関東・中部ブロック優秀賞 海や川を本来の姿に戻すロボットの製作~ゴミを集めるサメ~ 東京工業大学附属科学技術高等学校
近畿・中国ブロック優秀賞 海水で食糧難を救う!? 関西大倉高等学校
四国・九州・沖縄ブロック優秀賞 不知火海を吹く風を探る~気象観測所のない永尾を吹く風の推測~ 熊本県立宇土高等学校科学部地学班
北海道・東北ブロック奨励賞 毎年の季節ごとの海水温の変化が生物の営みを支える 北海道函館水産高等学校海洋技術科課題研究2班
北海道・東北ブロック奨励賞 安心して魚をまるごと食べたい 大串雪花(北海道教育大学附属旭川中学校)
関東・中部ブロック奨励賞 魚力で発電!? 佐野日本大学中等教育学校
関東・中部ブロック奨励賞 ウニからの漆喰工芸プロジェクト~海洋保護とアートの融合~ 加藤浬大(智学館中等教育学校)
関東・中部ブロック奨励賞 ジャガイモ由来天然毒素成分ソラニンを用いた環境負荷低減農薬開発の検討 神奈川県立厚木高等学校
関東・中部ブロック奨励賞 魚由来の油吸着材の作成の検討 神奈川県立厚木高等学校
関東・中部ブロック奨励賞 強いサンゴを探せ!ー移植先でも負けないサンゴの探索ー 磯川昴(玉川学園 中学部)
関東・中部ブロック奨励賞 メタン発酵物語 神奈川県逗子開成高等学校
関東・中部ブロック奨励賞 半導体を用いた温度差発電~砂浜発電の実用化に向けて~ 神奈川県逗子開成高等学校
関東・中部ブロック奨励賞 μCTを用いたホシザメの歯と鱗の構造的関連性 栗山奈月(青稜高等学校)
近畿・中国ブロック奨励賞 まだ知られていない巻き貝の行動~米子湾におけるウミニナ類の選好場所~ 岡山学芸館高等学校
近畿・中国ブロック奨励賞 全てのアマモ実生を青葉に‐もやし化させずに本葉展開させるプロトコル開発‐ 岡山学芸館高等学校
近畿・中国ブロック奨励賞 海上都市の実現に向けて 岡山学芸館高等学校
近畿・中国ブロック奨励賞 瀬戸内海の栄養塩濃度と耕地面積の変化の関係について 鶴野敦也(岡山学芸館高等学校)
四国・九州・沖縄ブロック奨励賞 海の音について 藤原莞大(徳島県立徳島科学技術高等学校)
四国・九州・沖縄ブロック奨励賞 寒天電池を活用した災害時の避難具の開発 長崎県立五島高等学校
四国・九州・沖縄ブロック奨励賞 浮島現象の発生・観測条件 ~再現実験と野外観測から考える~ 熊本県立宇土高等学校科学部地学班
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