イベント内容
洞爺湖町 虻田漁港(大磯)にて、昨年(2022年)新造となった北海道大学水産学部附属練習船「うしお丸Ⅲ」の船内・船外見学を行いました。
見学会の開始前には、港の駐車場からうしお丸乗船口までの約50mの岸壁に、洞爺湖町からの協力を得て、三角コーンとコーンバーによって誘導路を設けて、転落事故を防ぐための安全対策を施しました。
09:00から見学会を開始し、時間に合わせた見学者が訪れ始めました。見学者には船首側タラップから乗船してもらい、小林航海士の誘導で船首デッキを通って船橋に入場、飯田航海士より各種航海計器の説明を受けました。
次いでドライ・ラボに移動し、各種音響観測機器の測定結果を調査航海中であった向井教授より説明を受けました。その後、メスルームや学生教室では、うしお丸Ⅲ建造時の映像やドローン映像を楽しみ、ウェット・ラボでは水中カメラや計量魚探、海洋観測機器などの説明を同乗の観測員や大学院生から説明を受けました。
船内の調理室やトイレ・風呂など生活設備を見た後、機関室にも入り、機関士・機関部員の説明とメイン・エンジンのヘッドカバーを外した状態でのシリンダーも観る事ができ、漁業関係者の方々などはその磨き込まれた美しさに関心深げでした。その後、船尾デッキに出て、プランクトン・ネットやそれで得られた各種プランクトン・サンプルなどを間近に見て、子どもたちは非常に興味を引かれた様子でした。
最後に坂岡船長から「うしお丸Ⅲ」のパンフレット、記念のボールペンとクリアホルダーをもらって中央タラップから下船するという流れで、見学会を実施しました。
洞爺湖町町内の方々を主体に、老若男女の様々な方たちが来られて、特に子供たちは休日の一日を楽しんでもらえたようです。11:00に終了の予定でしたが、ほぼ見学者に切れ目がなく、総計106名の方々に訪ねて頂き、最後の方が船を降りられたのは、11:45程の時間となっていました。
(大西広二)