終了レポート

「海の中を覗いてみよう! 海と日本PROJECT」

日 程 :
7月23日(土)9:00 ~16:00
開催場所:
香川大学瀬戸内圏研究センター 庵治マリンステーション
参加者数:
32名
主 催 :
香川大学瀬戸内圏研究センター・香川大学農学部
共 催 :
北海道大学大学院水産科学研究院
目 的 :
高校生を対象として香川大学の調査船カラヌスⅢに乗船し、海洋観測や海の微小な生物プランクトンの顕微鏡観察を行うなど身近な海について学び、次世代を担う若者に「海」への興味や関心を高めてもらう。

イベント内容

【体験航海で海洋観測を行いました!】

 香川大学の海洋環境研究グループが20年以上にわたりモニタリング調査を実施してきた志度湾(香川県さぬき市)において、香川大学瀬戸内圏研究センター所属の調査船カラヌスⅢを用いて海洋観測を実施しました。具体的には、プランクトン採集、採泥、および底生動物の観察を体験して貰いました。プランクトン採集では、プランクトンネットを用いて、室内実習の際に検鏡するための植物プランクトン試料を実際に採集しました。採泥では、KK式コアラ—を用いた柱状採泥を体験して貰い、堆積物の酸化層と還元層の様子を観察しました。底生動物の観察においては、マクロベントス(体長 < 1mm)を対象にして出現種等の確認を行いました。

【講義・実習では顕微鏡観察を行いました!】

 講義・実習は、マリンステーション内の実習室において実施しました。はじめに、海洋生態系の様子について講義し、我々が海から収奪する魚介類の多くが、食物連鎖の起点まで辿ると植物プランクトンを主体とする微細藻に依存していることを説きました。その後、実際に海から採取した試料を材料として、植物プランクトンならびに動物プランクトンの顕微鏡観察を行いました。

 香川県は、瀬戸内海に面した海を学ぶには非常に恵まれた環境にあります。参加した高校生は調査船での活動や講義・実習にいきいきとした表情で取り組んでいました。特に、調査船・カラヌスⅢでの海洋観測はなかなか体験できないことであり、貴重な経験となり身近な海についてより関心を深め、海と自分とのつながりについて学んだようです。

参加者の記念撮影

透明度の測定

海底泥中の生物観察

顕微鏡で植物プランクトン観察

(多田邦尚)

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