終了レポート

「北の海の生きものたちⅠ–海と日本PROJECT-ウニと海藻とヒト」

日 程 :
7月9日(土)
開催場所:
函館市中央図書館視聴覚ホール
参加者数:
40名
主 催 :
北海道大学大学院水産科学研究院
目 的 :
北海道大学の教員による講演を通じて、海の生き物の生態や海洋環境への関心を高めるきっかけを提供する目的で開催しました。

イベント内容

 函館市中央図書館の視聴覚ホールにて「北の海の生きものたちⅠ-海と日本PROJECT-ウニと海藻とヒト」と題して講演を行いました。

 第1部では「ウニは海のやんちゃ坊主だけど、基本的にはいい奴」と題して、北海道大学大学院水産科学研究院 浦和寛准教授に講演を頂きました。浦先生は、ウニの生理生態学の世界的研究者のひとりで、新しい視点の養殖技術にも取り組まれています。

 今回の講演では、ウニの生態や漁獲量の推移、また現在問題になっているウニがコンブを食べつくしてしまうことで起こる「磯焼け」について、そしてその磯焼け対して行っている駆除活動についてなど、SDGsの観点からも今後どのようにすればウニを取り巻く環境に変化があるのかなどをお話頂きました。

 第2部では「健康をささえる海藻成分」と題して、北海道大学大学院水産科学研究院 細川雅史教授に講演を頂きました。細川先生は、水産食品成分の健康機能性について分子レベルで探求を進めてきたトップレベルの研究者です。

 海藻は伝統的に食品として利用され、コンブやワカメ、ノリ、フノリ、ヒジキ、近年ではガゴメも注目されるようになりました。道南では昔から海藻類は漁業生産における重要な品目となっています。

 今回の講演では、大学の授業でも実際に使用されるような資料を基に、海藻に含まれる栄養成分のお話と先生の研究内容について、グラフや実際の研究結果などを分かりやすくお話しして頂きました。

 今回の講演を通じて、身近な海の生き物について理解を深めることができ、多くの人が海洋環境について考えるきっかけにして頂けたと思います。

(渡辺望未)

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