終了レポート

「海の宝アカデミックコンテスト2020 全国大会 -海と日本PROJECT-」

日 程 :
11月15日(日)10:00~16:00
開催場所:
オンラインおよび北海道大学大学院水産科学研究院
参加者数:
書類コンテスト・頂上コンテスト参加総数 511名
主 催 :
北海道大学大学院水産科学研究院
目 的 :
「海」への知的好奇心を持った心豊かな若者を育成するため、全国の中学・高校生を対象とし、「海」の素晴らしさを実感・体験できる教育システムを端緒として、それぞれが「海の宝」を探し、自発的に「海」を語り活動する機会に中高生を導く。

イベント内容

「海の宝アカデミックコンテスト2020 全国大会 -海と日本PROJECT-」は、若者の“海離れ”が深刻化していると言われる今、次世代に豊かな「海の宝」を引き継いでいくために、日本財団「海と日本PROJECT」の一環として、北海道大学大学院水産科学研究院が主催し、2016年から開催しています。5回目を迎える2020年は、新型コロナウイルスの影響により、頂上コンテストは例年の函館開催ではなく、Zoomによるオンライン開催としました。春先の休校の影響で夏休み期間も短く、応募数の激減も懸念されましたが、全国4ブロック(北海道・東北ブロック、関東・中部ブロック、近畿・中国ブロック、四国・九州・沖縄ブロック)から174作品の応募があり、書類審査を経て、Web頂上コンテストには18作品がノミネートされました。

コンテスト当日は10時から各作品につき5分間の発表動画を放映後、発表者とZoomを使って3分間の質疑応答を行いました。

発表動画を放映

質疑応答

会場からの質問にZoomで回答

麻布中学校の木村峻さんは、大好きな亀と共生する未来をいきいきとしたイラストや折り紙の貼り絵で発表しました。大阪府立市岡高等学校の田村聖花さんは、食文化についてSNSを使って海外の友人たちにインタビューした内容を披露し、審査員から感心の声が上がりました。福島県立福島高等学校SS部好適環境水班の皆さんは、養殖を低コスト化するためのアイデアを発表。浦和実業学園中学校・高等学校生物部の皆さんからは、ヒラメ生産工場を作って社会に貢献したいという熱い思いを発表しました。

審査員は、北大のメイン会場、サブ会場ではソーシャルディスタンスを保ちながら審査し、全国各地の審査員はメイン会場とオンラインでつなぎ審査を行いました。18作品の発表が終了後、昼休憩をはさみ、午後からは審査結果の発表と表彰式、記念撮影を行いました。

受賞者とZoomでつないで記念撮影

厳正なる審査の結果、「海の宝アカデミックコンテスト2020 全国大会 -海と日本PROJECT-」各部門の大賞には以下の2作品が選ばれました。

マリン・カルチャー部門 海の宝大賞
「夜行貝と中尊寺金色堂」
高橋千那さん(鹿児島県立大島高等学校)

受賞者の声

「最優秀賞を頂きありがとうございます。Zoomも大会でプレゼンするのも初めてだったのですごく緊張しました。夜光貝が歴史的な文化財である中尊寺金色堂などに使われていることを知ってもらい,もっと多くの人たちに奄美の海に関心を持ってもらえれば幸いです。今回,酢を使い溶かすことで削りやすくすることを思いつきました。新たに『海の酸性化』という課題を得ることができたので,もっと海について学ぼうと思います。」

マリン・サイエンス部門 海の宝大賞
「海洋性細菌による生分解性プラスチックの生産」
愛媛大学附属高等学校

受賞者の声

「全国の方々と関わることのできる貴重な機会なので、私は愛媛のゆるキャラ「みきゃん」の帽子を被って参加しました。私たちは「海の宝大賞」を頂くことができ、大きな自信に繋がるとともに、この研究を更により良いものにしていきたいと思いました。また、他の参加者の熱心な発表を聞き、良い刺激を受けました。コロナ禍の中でこのような素敵な発表の場を本当にありがとうございました。いつか北海道に「みきゃん」の帽子を被って遊びに行きたいです!」

頂上コンテストに出場した他の受賞者からも、「失敗を一緒に乗り越えてきた仲間や支えてくれた先生に心から感謝したい」「研究内容や質疑応答などたくさん刺激をもらいました」「函館でプレゼンをしたかった」「地元だけでなく、様々な地域に貢献できるように頑張りたい」などといった感想が寄せられました。

(泉 花奈)

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