終了レポート

「海と日本PROJECT 鹿児島のサメを調べる~サメ解剖教室~」

日 程 :
8月23日(日)12:00~16:00
開催場所:
かごしま水族館
講  師:
北海道大学名誉教授 仲谷一宏 博士(オンライン参加)
参加者数:
中学・高校生  16名
主 催 :
かごしま水族館
共 催 :
北海道大学大学院水産科学研究院
目 的 :
鹿児島県内の定置網等で混獲されたサメを用いて、サメについて学ぶ機会を提供し、解剖等の体験学習を通して「サメ」や「海」への興味や理解を深める。

イベント内容

 8月23日(日)に、「海と日本PROJECT 鹿児島のサメを調べる~サメ解剖教室~」をかごしま水族館にて実施しました。かごしま水族館のホームページやFacebook、館内掲示、鹿児島県内の中学高校へのチラシ配布、報道機関へのリリースでイベントを告知しました。定員を超える多くの応募があり、抽選で選ばれた16名で実施しました。

 イベントは以下の流れで実施されました。

 サメ解剖教室は、観察(撮影・スケッチ)、大きさを測る(計測)、種類を調べる(査定)、解剖を、当初サメ先生として知られる 仲谷一宏北海道大学名誉教授に直接指導をしていただく予定にしておりましたが、新型コロナ感染症対策で先生にはウエブ会議システムを利用したオンラインで指導をしていただき、会場では当館の飼育職員が指導する方法に変更して実施しました。

 最初に、仲谷先生から科学論文をテキストに生物の調べる意義や楽しさ難しさについて体験談を交えたお話のあと、最新のサメに関する研究成果をわかりやすく解説していただきました。そのあと計測器具や記録用紙、解剖道具等を配布し1.撮影 スケッチ 2.測定 3.査定 4.解剖 の項目で進行しました。

 

1. 撮影 スケッチ
 一人に1匹のサメを渡し、魚体のクリーニングをしました。撮影班とスケッチ斑に分かれ、撮影とスケッチで外部形態を記録しました。

2.測定作業
 サメの測定図を基に全長、尾叉長、各部位を順に細かく測定しました。

3.種の査定
 分類学の基礎についてレクチャーを受け、魚類検索表を用いて種の査定を行いました。

4.解剖
 内臓器官を観察するため、解剖を行いました。まずは、ハサミで腹部を切開し、各臓器の位置等を確認しました。

 参加者は、慣れない作業やサメ特有の匂いに戸惑いながらも、普段なかなかできない体験に大変満足したようです。
 当日は、鹿児島放送と南日本新聞社の取材があり、イベントの様子が紹介されました。

イベントの様子

仲谷先生のオンライン講義

1人に1匹のサメを抽選で配布

魚体の汚れを落すクリーニング作業

ヒレの位置や形に注意しながらスケッチ

検索表を使って査定に挑戦

解剖して内臓を確認

臭いに耐えながらの解剖作業

最後にみんなで記念撮影

(佐々木 章)

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