終了レポート

「北大練習船のヒ・ミ・ツ -海と日本PROJECT-」

日 程 :
2021年6月24日(木)~11月30日(火)
開催場所:
マリン・ラーニングのホームページ内にてオンライン配信
参加者数:
1006名
主 催 :
北海道大学大学院水産科学研究院
目 的 :
北大水産学部附属練習船をWEB上で配信された360度カメラ画像によりオンライン見学するほか、船の設備や整備作業についてのオンライン講義、およびドックでの作業動画により、海への関心を高めてもらう。

イベント内容

1. 360度カメラで見るおしょろ丸のヒ・ミ・ツ https://www.umicon.jp/event/2021/panorama/

 北海道大学水産学部附属練習船「おしょろ丸」の設備を360度カメラで見ることができます。
 WEB上でおしょろ丸の側面図から見たい場所を選ぶと、まるで乗船しているかのような映像を楽しめます。選択できる地点は、デッキ、操舵室など「船上設備」、研究室、実験室などの「研究設備」、居室や洗面所といった「生活空間」など、30箇所に及びます。このオンライン見学により、船に親しみ、設備について知ることができました。

 

2.オンライン講義「おしょろ丸のヒ・ミ・ツ」
「おしょろ丸のヒ・ミ・ツ」と題して2本のオンライン講義を配信しました。

①おしょろ丸のヒ・ミ・ツ「船底塗料」
(北海道大学水産学部附属練習船おしょろ丸 助教・一等航海士 星 直樹)

 おしょろ丸は、年に一度入渠して船底を確認し、塗料を塗ります。船底の洗浄方法、塗装の目的、塗料の種類について映像とともに詳しい解説がありました。

入渠(ドライドック)

高圧洗浄

ブラスト処理

きれいになりました

 

②おしょろ丸のヒ・ミ・ツ「救命設備・救命いかだ」
(北海道大学水産学部附属練習船おしょろ丸 三等航海士 小島 悠児)

 おしょろ丸に整備されている安全と救命のための設備について説明がありました。船にはボートや消火器のほか、船が危険な状態になった時に人が乗り移るための救命いかだがあり、そこには生存するために必要なものが揃えられています。
 2つの講義動画から、安全に航行するために不可欠な船体のメンテナンスと非常時への備えの重要性、技術について詳しく学ぶことができました。

転落者を救助するエンジン付きボート

救命いかだ

救命いかだが完全に開いたところ

 

3.動画配信「うしお丸のヒ・ミ・ツ」

 うしお丸のドックでの作業について、「ドックへの回航作業」「上架・船底洗浄作業」「外回り整備作業」「メインエンジン整備作業」「下架作業」の5本のタイムラプス動画で紹介しました。大西広二助教(北海道大学大学院水産科学院)と飯田高大助教(北海道大学水産学部附属練習船うしお丸)の撮影解説により、臨場感のある動画を作成し配信しました。

 

今回配信した3つのコンテンツでは、「おしょろ丸」「うしお丸」について様々な角度から紹介しました。船の運航に必要な設備についての知識を学ぶことで、船舶への興味を広げ、船を通してより海に親しむ機会となりました。

(和田敦子)

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