終了レポート

「変貌する世界の中で海の魅力や課題を考える -海と日本PROJECT-」

日 程 :
7月8日(水)~11月30日(月)
開催場所:
マリン・ラーニングのホームページ内にてオンライン配信
参加者数:
450名
主 催 :
北海道大学大学院水産科学研究院
目 的 :
北海道大学の教員による、海洋プラスチック問題他、海に関するオンライン講義を通し、環境問題を中心に海を深く考える機会を提供する。

イベント内容

Web「マリン・ラーニング」にて、北海道大学の教員2名によるオンライン講義を配信するオンラインイベント「変貌する世界の中で海の魅力や課題を考える -海と日本PROJECT-」を開催しました。

海鳥を研究している綿貫豊先生(北海道大学大学院水産科学研究院)は、「海鳥からみた海洋プラスチック」と題してオンライン講義を実施しました。私たちにとってプラスチックは便利なものでありながら、廃棄される量は世界で4億トン、さらに800万トンが海に流出しているともいわれています。分解されないプラスチックは海洋生態系を汚染し、魚のみならず海鳥にまで影響を及ぼしています。この動画の配信開始が、プラスチック製買物袋が有料化されたタイミングだったこともあり、私たちが身近に使っているプラスチックが海鳥など海の生態系全体に影響を与える切実な問題だと痛感する機会になりました。

プランクトンを研究している山口篤先生(北海道大学大学院水産科学研究院)は、「北海道近海の親潮域における動物プランクトンの生態」というテーマでの講義を配信しました。世界的に海水温は上昇していますが、水温が上昇すると、表層への栄養塩供給が妨げられ、プランクトンの生産が減ることが予想されています。プランクトンの生態についてのレクチャーを通して、海の生態系を守るために今何をすべきかを考えるきっかけになりました。

このオンラインイベントを通して、世界が変貌する中で、海洋で起こっている環境問題を地球規模でとらえ、海洋資源を守るために何をやめ、何を始めるか、具体的に行動することの重要性を感じられる機会となりました。

▼綿貫豊先生 「海鳥からみた海洋プラスチック」

 

▼山口篤先生 「北海道近海の親潮域における動物プランクトンの生態」

(泉 花奈)

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