イベント内容
「海の宝をめぐる学びと体験 マリン・ラーニング(海と日本2018)」プロジェクト事業の一つとして、道南圏の小学高学年・中学生を対象に、「マリン・ラーニング 魚拓づくり 海と日本PROJECT」を函館市国際水産・海洋総合研究センター(以下海洋センターと省略)に於いて実施しました。
イベント当日は道南圏から小学生・中学生19名が参加しました。原 彰彦(はら あきひこ)北海道大学名誉教授をはじめとする北海道大学大学院水産科学研究院、大学院水産科学院、水産学部のスタッフ指導の下、以下のような流れで実施されました。先ず、海洋センター内の実習室に集まった子供たちに対して、原名誉教授により、魚拓づくりのデモンストレーションビデオを見ながら、作業の流れの説明がありました。今回は、子供1人に対し1尾のカレイが配布されました。その後、子供4人の1グループに対して1人のスタッフが対応し、丁寧に指導を行いながら、魚の上に和紙を載せ、水を含ませ、絵具で彩色していきました。彩色が進むごとに、だんだん魚の色が複雑になり、立体感も出てきました。子供たちも、実際の魚を観察したうえで、色を忠実に再現しようと懸命に作業に臨んでいました。彩色が終わると、和紙を魚から剥がしていきましたが、子供たちは、和紙が破れないように慎重に剥がしていました。最後に目を筆で描き入れて完成となりました。目を入れると、ぐっと本物に近い作品が出来上がり、子供たちは満足気に作品を両親に見せていました。
その後、参加者の子供たちと保護者全員に対し、平松 尚志(ひらまつ なおし)准教授より「海の宝アカデミックコンテスト2018」の紹介をプロジェクターや配布チラシを用いて行いました。昨年の受賞作品の紹介や各賞の紹介、応募方法や応募に当たっての注意事項などを詳しく説明しました。説明終了の後、作った魚拓作品を背景に、集合写真を撮影しての解散となりました。参加者からは「きれいな作品ができて楽しかった」という声を頂き、有意義な体験になったようです。
彩色作業中の子供たち
和紙を真剣に剥がす先生と子供
魚の目を入れる練習をして、真剣に描き入れる子供
終了後の集合写真
(平松 尚志)