- 日 程 :
- 8月20日(日)13:00~14:30
- 開催場所:
- かごしま水族館 1階 レクチャールーム(鹿児島市本港新町3-1)
- 講 師 :
- 北海道大学大学院水産科学研究院 助教 米山和良 博士
- 主 催 :
- かごしま水族館
- 共 催 :
- 北海道大学大学院水産科学研究院
- 目 的 :
- 高校生が「バイオロギング」研究の最前線を体験することで海洋生物や海洋環境等「海」への興味や理解をより深める機会とする。
イベント内容
「海の宝をめぐる学びと体験 マリン・ラーニング(海と日本2017)」プロジェクトでは、高校生を対象に、「ジンベエザメを追え! 海と日本PROJECT バイオロギング教室」を鹿児島市本港新町のかごしま水族館に於いて実施しました。
「バイオロギング教室」は、海洋生物や生態行動に関心のある高校生を対象に、近年野生動物等で行われる「バイオロギング」研究について理解を深めてもらおうと、北海道大学大学院水産科学研究院 米山和良 博士を講師に実施しました。米山先生は、昨年8月にかごしま水族館、長崎大学、北海道大学が共同で取組んだバイオロギング手法を用いたジンベエザメの生態行動調査に関わった研究者の方です。教室では、その調査の行動記録計から得られたデータをもとに、海中を泳ぐジンベエザメの姿勢や遊泳速度、水深や水温などの生息環境について解説していただきました。水槽とは違った自然界でのダイナミックな行動に参加者も驚いていました。また、行動記録計を参加者に取り付け、お辞儀や腕を振る動きをしてもらい、姿勢や行動がどのように記録されどのように分析をするかバイオロギングを体験してもらいました。そのほか、実際にジンベエザメで使用された機器や最新の研究の解説もあり、動物行動や生息環境を詳細に知ることができる「バイオロギング」研究の面白さや楽しさを知る良い機会になったようです。
「バイオロギング教室」の様子
会場入口(受付)
会場全景
講師紹介
講座風景①
講座風景②
講座風景③
参加者の様子
参加者に協力してもらい実験①
実験結果をその場で解析
実験②
実験③
ユウユウに装着した本物のデータロガーに感動
米山博士と参加者で集合写真
アンケートの結果
今後の講座開発の参考にするために、参加者にアンケートをお願いしました。その中から参加者の一部の感想を紹介します。
参加者19名中19名から回答を得ました。
- (1)情報入手
- ①新聞・テレビ・ラジオ…0名 ②ポスター・チラシ…2名 ③ホームページ…3名 ④知人・友人…12名 ⑤その他…0名 ⑥無記入…2名
- (2)感想
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- 物理、数学が苦手だが、講習会に参加して面白く感じたので(それらの勉強も)頑張ろうと思った。
- ロガーの小さなサイズに驚いた。大型の動物の研究に使用されているのは知っていたが、クロマグロやカンパチにも使用されていることは知らなかった。ロガーの開発により、より小さな生物が調査できるようになることを期待している。
- バイオロギングの事を詳しく知らなかったので手法等を知ることができてよかった。途中、物理や数学の話が出てきたときは生物を選択している私に理解できるか不安でしたが、米山先生の説明が分かりやすく理解することができました。
- 研究する上で「好きだから研究する」という米山先生の言葉がすごく印象的でした。
- かごしま水族館がジンベエザメ(ユウユウ)を海に帰していることは知っていたが、こんなに沢山の技術が注ぎ込まれていることは初めて知った。
- これといった知識もない自分がこの教室に参加して理解できるか不安でしたが、とても分かりやすい内容で来てよかったです。
- バイオロギングの知識や技術を習得することで色々な進路の考え方があることがわかった。
- 将来、研究者を目指しているのでとても参考になりました。
- 高校でヒラメやコイ、比較的小さな魚種を種苗生産している。小型の魚種でもバイオロギングの技術が応用できることを知り驚いた。
- 調査には多くの人の知識や工夫、計算が組み合わさって行われることが分かりました。
- バイオロギングの技術によりこんなに沢山のジンベエザメの情報が分かり驚くことが多くありました。
(佐々木 章)