九州圏内の中学、高校生を対象に、「サメ世界in鹿児島 海と日本PROJECT サメの解剖教室」をかごしま水族館に於いて実施しました。15名を4班(1班3~4名)にわけ、各班に4匹のサメと計測器具や記録用紙、解剖道具等を用意し、講座を実施しました。
イベントは以下のようなスケジュールで実施されました。
1. あいさつ(講師紹介)イベントの目的やスケジュール説明、講師紹介後、すぐに講座をスタートさせました。
受付会場入口
開始前の参加者の緊張した様子
講座スタート
2.測定一人1匹サメを選び、その測定を行いました。魚類の形態を詳細に観察し、次のステップで行う種判別査定のために必要な着眼ポイントを学びました。参加者は意外と根気のいる作業にとまどいながらも班の人と協力しながら作業をすすめました。
大型のサメは協力して測定しました
部位を確認して正確に計測しました
3.種判別査定作業分類学の基礎についてレクチャーを受けた後、魚類検索表を用いて各自選んだサメの種の査定を行った。参加者は判断に迷い、仲谷博士に助けを求める場面も見られました。参加者は、検索表とサメの特徴を交互に確認しながら検索を行いました。
各自真剣に種の査定作業を行いました
迷った時は、仲谷先生にアドバイスを求めました
4.スケッチ解説を聞いたり測定や種判別査定作業をとおして、サメの形態や観察ポイントが頭に入っていたので、それぞれの種の特徴を的確に捕えてスケッチを短時間で完成させることができました。
様々な角度から形態観察をしました
真剣な眼差しで黙々と作業をしました
5.解剖魚類の内臓器官の観察のために、解剖を行いました。各臓器を人間のとの位置等を比較しながら確認した後、胃の内容物やサメ類の特徴の一つである「らせん腸」の構造を調べました。参加者は慣れない解剖の作業に戸惑いながらも、サメの体内から「新しい生命」を発見して驚きの連続でした。
サメの解剖にトライ!
班ごとにサメの臓器についてレクチャー
サメの多様な繁殖方法について体内でふ化した仔魚を使って解説
体内の構造を先生と一緒に確認
6.記念撮影最後に、仲谷博士に総括をしていただき、参加者全員で仲谷博士を囲み記念撮影をしました。
記念撮影
参加者の代表から先生へ感謝の気持ちを込めて似顔絵カードをお渡ししました
今後の講座開発の参考にするために、参加者にアンケートをお願いしました。その中から参加者の一部の感想を紹介します。
参加者15名中10名から回答を得ました。
(佐々木 章)