イベント内容
「海の宝をめぐる学びと体験 マリン・ラーニング(海と日本2018)」プロジェクトでは、中学、高校生を対象に、「海と日本PROJECT 鹿児島のサメを調べる~サメ解剖教室~」をかごしま水族館に於いて実施しました。20名を5班(1班4名)にわけ、1人1匹のサメと計測器具や記録用紙、解剖道具等を用意し、スケッチする(観察)、種類を調べる(同定)、大きさを測る(計測)、撮影や解剖など初歩の魚類学を、サメ先生(北海道大学名誉教授 仲谷一宏博士)から直接指導をしていただきました。
イベントは以下のようなスケジュールで実施されました。
サメ解剖教室は、1.撮影 スケッチ 2.測定 3.査定 4.解剖 の項目で行いました。
1.撮影 スケッチ
これから調べるサメを写真やスケッチで外部形態を記録しました。
一人1匹サメを選び、魚体のクリーニングした後、撮影班とスケッチ斑に分かれて作業しました。
サメの撮影方法についてレクチャーを受け撮影に取り組みました。頭を左にして、体は真横になるように整え、背びれや尾びれが水平になるようにヒレの下に詰め物をして撮影をしました。
2.測定作業
サメの測定項目の図を基に各部位の測定を行いました。全長、尾叉長等と順に細かく測定を行いました。
3.種の査定
分類学の基礎についてレクチャーを受けた後、魚類検索表を用いて各自選んだサメの種の査定を始めました。
参加者は、検索表とサメの特徴を交互に確認しながら検索を行いました。
4.解剖
サメの内臓器官の観察のために、解剖を行いました。まずは、ハサミで腹部を切開し各臓器の位置等を確認しました。
参加者は慣れない解剖の作業に戸惑いながらも、サメの体内でふ化した仔魚を発見したときは驚きの歓声が上がりました。
記念撮影
最後に、仲谷博士に総括をしていただき、参加者全員で仲谷博士を囲み記念撮影をしました。
アンケートの結果
今後の講座開発の参考にするために、参加者にアンケートをお願いしました。その中から参加者の一部の感想を紹介します。
参加者20名中19名から回答を得ました。
(佐々木 章)