終了レポート

「海の中を覗いてみよう 海と日本PROJECT」

日 程 :
9月 2日(日)8:45~17:00
開催場所:
香川大学瀬戸内圏研究センター庵治マリンステーション
参加者数:
22名
主 催 :
香川大学瀬戸内圏研究センター・香川大学農学部
共 催 :
北海道大学大学院水産科学研究院
目 的 :
「日本は四方を海に囲まれた海洋大国」と言われているけれども、私達はどれくらい海のことを知っているのだろうか。欧米では、中学・高校で海について学習しているが、日本では海については学校ではほとんど学習していない。そこでこのイベントでは高校生を対象に、海洋生態系や食物連鎖および海洋環境についての講義と、実際に香川大学の調査船カラヌスIIIに乗船して海洋観測を体験し、海の微小な生物、プランクトンの観察を行うなど、身近な海について学ぶ。さらに、それらを通じて、次世代を担う若者に「海」への興味や関心を高めてもらうことを目的とする。

イベント内容

 「海の宝をめぐる学びと体験 マリン・ラーニング」プロジェクトでは、香川大学瀬戸内圏研究センターが香川県の高校生を対象に、「海の中を覗いてみよう 海と日本PROJECT」を当センター庵治マリンステーションおよび、志度湾に於いて実施しました。このイベントは、当初7月29日に予定されていましたが、台風の接近により9月2日に延期になったものです。

 プロジェクトでは、報道機関へのリリースや大学のホームページでの掲載、また香川県の高等学校生物教員へのチラシの配布や電話での案内を通じて参加者を募った結果、併せて30名の参加希望がありました。台風によるイベントの延期のため都合が悪くなった参加者もおり、当日は22名の参加者を得ての実施に至りました。また、当日は、香川大学農学部の学部生・大学院生がティーチングアシスタントとして高校生をサポートしました。

 本イベントでは、高校生に海洋生態系や食物連鎖および海洋環境について講義して、海についての知識を深めてもらうとともに、実際に香川大学の調査船カラヌスIIIに乗船し、庵治マリンステーションの近くの志度湾で海洋観測を体験しながら、海の微小な生物、プランクトンの顕微鏡観察を行うなど、身近な海について学んでもらいました。当日は参加者を2班に分け、講義と顕微鏡観察と、調査船による海洋観測を半日ずつ入れかえて実施しました。実施日は天気にも恵まれ、船の上でも高校生は楽しそうにしていました。また、地元のテレビの取材もあり、高校生は休憩時間には取材に来たテレビ局の人から、イベントに参加した理由や、参加した感想などについて質問を受けていました。最後に、今後も海について学んでもらうため、現在公募中の海の宝アカデミックコンテスト2018の紹介があり、コンテストの参加を促しました。香川県は、瀬戸内海を眼の前にした海を学ぶには非常に恵まれた環境にあります。参加してくれた高校生には、今回のイベントを機会に身近な海についてより関心を深め、海と自分とのつながりについて学んでくれることを期待しています。

全体説明

イベント説明

海洋観測へ

船上でプランクトン採集

船上で底泥柱状堆積物の採取

船上で海底泥中の底生生物の観察-1

船上で海底泥中の底生生物の観察-2

実験室にてプランクトンの顕微鏡観察

マリンステーション屋上にてスーパー珪藻の培養見学

イベントの最後に記念写真

(多田 邦尚)

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