「海の宝をめぐる学びと体験 マリン・ラーニング(海でつながる)」プロジェクト)では、唯一、海に面していない会場となる北海道・札幌市。そこで、札幌でのイベント企画・開催に当たっては、「多くの人が『海』を学び、体感できる空間の創出」をコンセプトとしました。
8月8~9日開催の「海の宝マリンブルーフェスタ in 札幌」は、札幌市民のメインストリートとなっている札幌駅前通地下広場(「チ・カ・ホ」)にて、「海」をテーマとした、学習・体験型のコンテンツを中心に行われました。
そのうち、「海」をテーマとしたトークレクチャー「マリン・カフェ」は、お茶を飲みながら各分野の専門家のお話を聴く催し。2日間で延べ10名の講師がステージに立ちました。下記、当日の講師とテーマです。
「マリン・カフェ」には、2日間で200名以上の聴講がありました。聴講者たちは、「マリン・カフェ」を通じ、札幌中心部の地下で深海魚の生態や南極観測の実態、日本人と海との関係など様々な「海」を体感していました。
「海」に関する体験教室「マリン・ラーニング」では、魚拓づくりや「海藻図鑑」制作を行いました。魚拓づくりは、原彰彦さん(北大名誉教授)や北大水産学部学生指導の下、2日間で4回実施。延べ50名近くの小中学生が、カレイを使った魚拓づくりに挑戦、1時間ほどで色とりどりの魚拓が完成しました。参加者からは、「夏休みの自由研究として、学校に提出します」、「良い夏の思い出になりました」などの声がありま した。
また、「海藻図鑑」制作は、函館近海の海藻を使って参加者オリジナルの「図鑑」をつくる教室です。北大水産学部の学生が、各海藻の特性を説明した後に図鑑作りがスタート。海藻の色を活かし作られた図鑑は、まるで宝石箱の中のようでした。参加者にとって、きれいにラミネートされた図鑑は、夏の思い出になったようです。この他、会場内には函館市漁業協同組合から直送された「マコンブ」、「ガゴメ」の展示、(株)ノース技研協力による水槽での魚展示などが行われました。
真夏の札幌中心部で開催された本イベントは、来場者に「海」を学び、体感してもらえる良い機会となりました。