マリン・ラーニング

【イベント終了レポート】

海の宝マリンブルーフェスタ in 札幌

開催日
2016.07.28(木)~29(金)
時 間
AM11:00~PM6:00
会 場
札幌駅西コンコースイベント広場
▲札幌駅西口に大きな看板とチョウザメの等身大パネル

 「海の宝をめぐる学びと体験 マリン・ラーニング(海でつながる)」プロジェクトでは、唯一、海に面していない会場となる北海道・札幌市。そこで、札幌でのイベント企画・開催に当たっては、「多くの人が『海』を学び、体感できる空間の創出」をコンセプトとしました。

 7月28~29日開催の「海の宝マリンブルーフェスタ in 札幌」では、札幌の玄関口であるJR札幌駅西口コンコースにて、「海」をテーマとした、はく製・模型やパネルの展示が行われました。

 会場内には、マスノスケの魚拓、北海道大学水産学部附属練習船「おしょろ丸」の模型などが展示されたほか、海の生物に関する写真や説明が掲示されました。また、深海での水圧試験の成果物(水圧でつぶれたプラスティック容器)も展示されました。この他、函館市内の公共施設等で放映されている「デジタル水族館」が札幌に初登場となりました。

▲「おしょろ丸」模型

 「おしょろ丸」は、初代の忍路(おしょろ)丸が1909年に誕生して以降、100年以上にわたって北太平洋を中心とした海域で研究者を育ててきました。今回展示されたのは、2014年に竣工した5代目おしょろ丸の精巧な模型です。「おしょろ丸」の主な役割は、漁業実習や海洋観測・調査研究。このため船上には、全自動イカ釣り機やトロールウインチなどの各種漁労設備を備えている他、スキャニングソナー等の最新鋭の研究調査機器が配置されています。また、推進機関に電気推進方式を導入することにより「静粛性」が向上、より精緻な調査観測が可能になりました。

▲札幌で初めてのデジタル水族館放映

 「デジタル水族館」は、函館近海の生態系を映像で紹介するDVD。2004年に函館市役所内で放映が開始されてから、函館市内の主な施設や店舗で放映されてきました。DVDでは、イカやガゴメ(トロロコンブの仲間)のほか、メアジやメバルの群れ、アワビ、卵を抱いたゴッコ(ホテイウオ)など多彩な生物が紹介されています。今回のイベントで札幌市内では初めての公開となりました。

 当日、会場内では、木村暢夫(きむら・のぶお)北海道大学大学院水産科学研究院副研究院長が、来場者に対し展示物の説明を行いました。来場者からは「初めて見た魚がいました」、「水圧の力はものすごいものですね」などの声が上がりました。

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